元理系院生の英会話学習記録

元理系大学院生が留学生とのコミュニケーション能力の向上と国際学会への参加を目指していた頃の英会話学習の進捗と,社会人になってからのゆるい英語学習の記録

フランス語を話せても英語が話せるわけではないということ

Bonjour!
このブログの筆者のまひるです.先日大学院(修士)を卒業しました!
4月1日からは日系メーカーの技術職として働くので,このブログも『元理系院生の英会話学習記録』になります.

今月はラボを少しお休みして卒業?修了旅行?としてヨーロッパ旅行をしてきました.
正直大学時代の長期休みのほとんどをバイトと海外旅行に費やし,大好きなヨーロッパ渡航も実に5回目なの慣れっ子なのですが,今回はトランジットも含めて4ヵ国ほどめぐってきました.
このブログは旅行記ではないので,本記事では日ごろの英会話学習の実践編として,旅行中フランス人の知り合い(J)の家に宿泊させていただいたときの話を記します!

知り合いJは,私本人の知り合いではなく同伴者であるKがアメリカ滞在中に友達になったフランス人で,パリ市街に住んでいます.

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左:同伴者K(日本人), 真ん中:知り合いJ(フランス人), 右:まひる(筆者) @ ルーブル美術館

各々の英語スペック
知り合いJ:フランス人.アメリカ在住経験が長く,Netflixオリジナルドラマの登場人物以上のスピードで英語を話す.
本人は「文法は苦手」と言っており慎重に聞くと不自然な表現もあるが,フランス語なまりは基本的に無くペラペラ.
同伴者K:日本人.大学在学時にアメリカに滞在1ヶ月滞在.しかしそれ以前・以降は受験勉強以外の英語の勉強をしたことは無し.
アメリカ滞在中に「(お金を出してくれた両親には言えないが)英語ができなくても短期滞在でのコミュニケーションはまったく問題がないので,勉強する必要って無いんだな」という境地に至ったらしい.
そのように言うだけあって,いわゆる「コミュ力」はスーパーハイレベルで,今回の旅行の企画や滞在のお願いを一手に引き受けてる.
私:DMM英会話歴1年のち,Linguage Speakの4ヶ月コースを終了.

国民性なのか本人の性質なのか,知り合いJはとってもおしゃべりで,聞き取れないこともありましたが,Jがめっちゃ話す→私が少し話す→たまにKが話すという感じで,
①オンライン英会話の成果
②以前絶望していた頃の自分と比較して外国人とのコミュニケーションに慣れた
と,いうこともあり,こういう言い回しを使えばよかたなぁ…と思うことは多々あった(しかしJも久しぶりに英語が話せてうれしかったのか?結構指摘してくれるため勉強になる)のですが,伝えたいことが出てこない!といことは格段に少なくなり,フラストレーションを感じることはありませんでした.

私の場合特に,宿泊2晩目にJが夕食を手作りしてくれた料理を,連日のチーズの食べすぎによる胃もたれとおそらく緊張で,各品一口ずつしか食べられないという状況になったとき(普段なら根性で全部食べるし,そうするか迷ったが)
・味は好きで作ってくれたことにとても感謝してる
・しかし連日のチーズの食べすぎで,アジア人の自分の消化器官は上手く機能していない
・明日の朝食べたいのでとっておいてほしい
・風邪とかではなく,日本から胃薬を持ってきているので問題はない
ということをスムーズに伝えられて本当によかったな…となりました.
ちなみにその食事の数時間前まで車酔いに苦しんでいたKは夕食を全部食べていたので,すごいなぁ…と思っていたのですが,あとで聞いたところ,「食欲は無かったけどそれを伝えられなかった」とのことでした.おそらくこれもコミュニケーション能力の1種なのでしょう…

私の英語はネイティブやJに比べたら全然流暢ではないのですが,今回の経験はとても自信なったし,1年以上オンライン英会話を続けてよかったなと思ったし,今回の経験(会話だけじゃなくて交流とか全て)が「自分の世界を広げる」ってことに繋がるのかなぁと感じました.


楽しかった細かいエピソードや,Jファミリーと行動したことによって私と同伴者K2人だけの観光とは違うディープなパリを味わうことになった話は書きつくせないのですが,本記事のタイトルは「フランス語を話せても英語が話せるわけではないということ」です.

そう!
私は今回の渡航まで,フランス人は全員英語が話せるものと思っていたのです.
これにはそれなりに根拠があって,私は大学3年の時に趣味でフランス語の勉強をほんの少しだけしていました.
(慈悲深い人が作成したフランス語の文法を紹介するサイト,キクタンの1番簡単なレベルのやつ,仏検5級の問題集をチョイス)
結局リエゾンが難しすぎてリスニングの部分で挫折したのですが,「語順は英語とほとんど同じだし,動詞の変化とか時制はフランス語の方がしんどいし,リエゾンあるし,フランス人にとって英語なんて単語さえ分かれば余裕なんだな!」と思うに至りました.

しかし,Jファミリーの英会話スペックはこんな感じ.
J母:私と同じくらい.多少のなまりはあるものの,ゆっくりしゃべってくれるので,ペラペラのJより断然理解しやすくありがたい.
「フランス人はフランス語に誇りを持っているため英語は話してくれない」という話を聞いたことがある人もいるかもしれないが,そんなこともなく普通に英語でやりとりしてくれる.
J父:英語は話せない.色々英語が苦手な理由をJから教えてもらったのですが,hの発音ができない以外は意外にも日本人と同じようなもので驚きました.
そのためJ父(おしゃべりは大好き)が会話に入るときはファミリーはみんなフランス語でのやりとりです.

この「フランス語を話せても英語が話せるわけではないということ」は語学大好き人間の私からしては結構衝撃だったのでこうして記事を書かせてもらいました.
外国語に対する意識はどこの国でも似たものなのねぇと気づかされました.
(そもそも私たちも,文法が日本語に似ているからと言って韓国語が話せるわけではないけど)

ただ,ファミリーがフランス語で話していても状況からその会話の内容はだいたい想像できるので(私たちの日本語の会話も同様だと思われる)日々の生活では問題ありませんでした.
またJ父が車で観光に連れてくれてJがお手洗いに行き私・同伴者K・J父になったときは,私の挫折したフランス語で話しかけたり,名前の発音をお互いにしあったり,ジェスチャーを使って質問したりと,それなりにコミュニケーションがとれたと思います.


記事としては,主に「フランス人宅に滞在して気づいた,外国語に対する価値観」,「オンライン英会話学習の成果」を書きたかったのですが,やっぱり「日々の生活ではコミュニケーション能力があれば正直それ以外はおまけのようなもの!」なのでしょう.
正直私は,今のレベルの英語力があるのでそれなりに積極的に話しかけたりできるようになれましたが,それまではホントに外国人とのコミュニケーションには絶望していて,自分から積極的に行けるような性格ではなかったので,私みたいなタイプの人は勉強して自信をつけるのはオススメだと思います.
今回の滞在は,全て最強コミュ力のKがいたからこそ実現できたものなので,正直英語力とか無くてもなんとかなる!という彼女には本当に感謝です.

Jファミリー,同伴者K本当にありがとう!